いざ「デートクラブに入会しよう」と思っても、周りに「それって怪しくない？」といわれることが多いのでは？今回はデートクラブが怪しいといわれる背景についてお伝えします。
まずは、よく聞く「デートクラブ条例」についてお伝えします。
目次
よく聞く「デートクラブ条例」とは？
デートクラブを通した売春・買春を防ぐために、「デートクラブ営業等の規制に関する条例」、いわゆるデートクラブ条例は制定されました。(平成九年制定)
この条例は東京都が定めるものですが、管理売春として摘発されることを防ぐために、東京都以外の都市のデートクラブでもこの条例に準じた運営が行われていることがほとんどです。
では「デートクラブ条例に準じた営業」とは何でしょうか。たとえば男性に性行為の相手として女性を紹介して報酬を得た場合、それは「管理売春」として違法になってしまいます。
管理売春とは？
管理売春とは、簡単にいえば昔で言う遊郭がしていたことがそれに該当します。他人(遊女)を自分(娼家屋)の管理下において、売春行為をさせて利益を得るのです。現在でもソープランドなど近い業態のものがありますが、ソープランドはあくまで女性は「コンパニオン」であり、客との性行為は「コンパニオンと客の自由恋愛」というスタンスをとることで規制や摘発されることからうまく逃れています。
交際クラブもまた、行うのはあくまで男女の「仲介」のみで、男女がその後性行為をしたとしても、「自由恋愛」であり管理売春にはならないという見解を通しています。
デートクラブ及び交際クラブがセッティングするのがその相手との一度目のデートのみに限らているのはそのためです。
デートクラブ条例に則った営業をしていても摘発されることがある
中には「パパ活」など、出会った男女が性行為なしで交際を続けるケースもありますが、当然のごとくデートクラブで出会った異性と肉体関係を持つ会員が大多数です。
ですので、デートクラブ条例に則った営業でも、警察の内偵などが入った結果「売春を斡旋している」と判断されれば管理売春で摘発されるケースもあります。
特に「入会してすぐヤレる」などとうたっている交際クラブは危険です。交際クラブで知り合った男女が仮に二回目のデートで性行為をしたとしても、デートクラブの関与を証明するのは難しくなりますが、男性会員を募りたいばかりに「入会したその日にヤレる」とうたってしまうと、デートクラブ側が性行為をを斡旋しているのと同じことであり、当然ながら管理売春となります。
デートクラブが管理売春で摘発されるニュースを時折テレビで見かけますが、摘発されるデートクラブとそうでないクラブとの違いは、「セックス前提」を前面に出しているかそうでないかの差ともいえます。
もちろん現在では「あくまで仲介」という立場を貫き、本当に出会いを求める男女のために良心的な運営をするクラブも増えています。それでも「デートクラブが怪しい」というイメージが抜けないのは、やはりそういった管理売春で摘発されるデートクラブの報道のイメージが強いからでしょう。
デートクラブやしばしば風俗と勘違いされがちなのも、同様にニュースで報道されたときの印象が影響しているためといえます。
安全なデートクラブは？
デートクラブが怪しいといわれる理由がわかったところで、どんな交際クラブなら安心なのか、見分け方のポイントをお伝えします。
営業許可の届け出を出している
ホームページで営業許可番号を公開している、そうでなければ入会時の面談で見せてもらうことをおすすめします。
個人ではなく会社が運営している
費用を振り込みで支払えないデートクラブはこの可能性が大きいです。個人でやっているということは、何か問題が起きてもいつでも逃亡できてしまうということでもあります。
入会金やセッティング料金がそれなりにかかる
料金が安いというのは大きな魅力ですが、極端に安い値段で営業しているところはその分だけ人件費を削っている場合が多いので、手厚いサービスは期待できません。本当にサービスがよく、なおかつ顧客に信頼されているデートクラブなら極端に料金を下げなくても会員は集まります。
体の関係をやたら匂わせたりしない
上記したように、性行為ができるということを前面に押し出しているデートクラブは摘発される可能性が高くなります。ホームページで出会いではなく性行為を匂わせるような文言を書いていたり、やたらセクシーな写真が使われていたりすると運営者もそういう「セックスありき」な意識でいることが多いので、万が一警察の内偵が入ったときにアウトになる場合があります。
所属しているデートクラブが摘発されても顧客まで罪に問われることはありませんが。警察が事情を聴きにきたりと面倒なことが起きる場合もありますので、なるべく安全なデートクラブを選ぶようにしましょう。
